「不動産を老後の資金にする」を考える

今、お持ちの不動産を老後の資金にする方法として、
〇売却する
〇賃貸する
〇リバースモーゲージを利用する
などが考えられます。

売却する

不動産の譲渡所得については所得税住民税がかかります。しかし、居住用財産を譲渡した場合、要件を満たせば、譲渡課税の特例があります。
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賃貸する

住み替え支援事業と呼ばれる制度があります。これは借上主体が、高齢者が所有する住宅を借り上げて子育て世帯などに転貸(3年間の定期借家契約、更新可)する制度で、借り上げた住宅が想定を超える空き家となった場合には国がつくった基金(5億円)で保証するというものです。

リバースモーゲージを利用する

「リバースモーゲージ」は、不動産を担保として生活資金やリフォームの資金の融資を受けるもので、借受人が亡くなった時に不動産を売却して借入金を返済するものです。残額があれば相続人が受け取ることになります。ちなみに「モーゲージ」は抵当や受託ローンなどを意味します。住宅ローンは一括して借りて徐々に返し借入金が減るのですが、リバース(逆の意)モーゲージはその逆で徐々に借入金が増え、返済は一括です。
リバースモーゲージには公的機関が運営するものと民間金融機関が運営するものがあります。国土交通省の資料によると次のようになっています。
【公的機関の例】
 主体 利用対象者 利用使途   担保 融資限度額 
 厚労省 65歳以上で住民税非課税の低所得者  生活資金  戸建住宅のみ、
土地評価額1,000万円以上が目安
 土地評価額の70%程度、
1月当たり30万円以内
住宅金融支援機構  60歳以上  自己所有宅のバリアフリーリフォーム、耐震改修等資金  戸建住宅、マンション担保評価額の下限なし  1,000万円又はリフォーム費の低い額
【民間金融機関】
 主体 利用対象者 利用使途   担保 融資限度額 
 A信託
銀行
60~83歳で3大都市圏エリアの居住者  自由 戸建住宅のみ、土地評価額4,000万円以上  土地評価額の50%
B銀行 55~80歳で年収120万円以上、営業店から2時間以内の圏内 自由 戸建住宅、東京・神奈川・千葉・埼玉のマンション、
土地評価額、マンション評価額1,000万円以上目安
戸建住宅は土地評価額80%(マンションは50%)以内、
500万円以上1億円(マンションは5,000万円)以内




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