老後と住まい
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相続
不動産の相続に関するコンサルタント・ビジネスについてのセミナーに参加しました。印象的だったのはアイデア次第で皆が幸せになれるということです。

紹介された事例の一つに、一人暮らしの70代前半の女性(子供1人で別生計)が家を売却したほうがよいのかという相談への対応でした。家は古くなり、使っている部屋は2部屋で残りは物置状態、収入は年金のみで手持ち資金は2,500万円程度。
これに対する提案は、賃貸併用住宅でした。建て替え資金は4,500万円で、これを自己資金1,500万円と借入金3,000万円で賄う。賃貸料は月額25万円で、これを借入返済に月額15万円(返済25年)を当て、残り10万円を収入とするというものでした。
この提案を受け入れた結果、孫が遊びに来てお小遣いもあげられ、友達と集まってお茶やマージャンができるようになったということです。相続についても、小規模宅地等の特例(貸付事業用宅地については200㎡まで相続税の評価額が50%減額される)ことになり相続税対策にもなります。

もう一つの事例は、遊休地にマンションではなく、賃貸の戸建て住宅を建てるというものでした。相続の際、マンションだと分割の仕方でトラブルが起こりがちですが、戸建てなら初めから均等分割できるような手が打てるということです。

今後の高齢社会では相続が課題の一つになります。三方一両得になるようなコンサルタントが望まれます。



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